私はパートナーとの結婚式を盛り上げるため、自作のプロフィールムービーを作ろうと思い至りました。プロフィールムービーを作った時は、それぞれの生い立ちを意識して、生きてきた時代をそのまま見返せるような構成で作成しました。初めはどんな風な映像にしようかと凄く迷いました。幸運にも子供の頃から学生時代、成人式や社会に出てからの写真などプロフィールムービーに使えそうな写真はたくさんあったので、ひとまず時系列順に並べてみて文字を挿入していきながら試しに作ってみたところ、それっぽくなったのですが、友人に見せたところ、「楽しかった思い出をまとめただけに見える」という事を言われてしまい、もう一度考え直してみる事にしました。もう一度見返してみると、テロップには「楽しかったあの頃」や「満面の笑み」などのフレーズが多く、確かに生い立ちとは少し離れた内容になっていた事に気づきました。まず手直ししたのがテロップで、写真から読み取れる感情などではなく、その写真にない情報をテロップで補填する形をとりました。集合写真1枚を装飾するテロップは「ありがとう」という感謝のものになっていましたが、そのテロップを年月日に変え、その画像にはホワイトバランスを大幅に強調させ、全体的に明るいイメージを持たせ、その次にもう1カット加えて感謝の言葉を加えるというパターンにすると、生い立ちと思い出の振り返りが綺麗に両立出来てしまう事に気づきました。その後はパートナーの意見も取り入れながら作成し続け、約15分のプロフィールムービーが完成したのです。式当日にこれを発表した時も、パートナーのご両親に感動してもらう事も出来たので、非常に満足した出来でした。プロフィールムービーを作る上で重要なポイントは、「どのような見せ方をするのか」という部分にあると思います。私の場合は、テロップで画面の文字情報を補填し、画面のエフェクトを調整した上で別のテロップで装飾する事で視覚的にも感じやすい映像にしたので、見せ方としては単純なものの見やすく理解しやすい内容のものに仕上げられたのではないかなと思っています。そして、人に見せるものであれば尚更自分語りばかりのムービーにならないよう工夫が必要です。私はパートナーのご両親にも感動してもらう事が出来ましたが、自分語りの映像(この時はこんな事をして、こんな事があったという過剰な体験談)を作ってしまうと、見る側としても少し気後れしてしまう部分もあると思います。